タイセイクレセント（2019年生、母チョウカイクリス）

タイセイクレセント（2019年5月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+三日月」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤムーン（当時16歳）と交配したチョウカイクリスが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者はバンブー牧場。主な勝ち鞍は2022年の谷津干潟特別。

経歴

デビュー前

1歳のとき、バンブー牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、田中成奉によって1,210万円で落札された。

斎藤誠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

9月19日、デビュー戦は斎藤新騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は466kg。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

10月2日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤新騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

11月13日、中5週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（福島ダート1150m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で斎藤新騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3歳（2022年）

1月10日、中7週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で斎藤新騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

3月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

5月15日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

6月18日、中4週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた7戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。

7月26日、中4週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた8戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のナティレイン特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

9月27日、中8週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた9戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1500m 晴/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず4着に敗れた。

10月27日、中3週で迎えた10戦目は、3歳戦の谷津干潟特別（船橋ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のハーディネスに4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

11月29日、中4週で迎えた11戦目は、犬吠埼賞（船橋ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、勝ったモントカイザーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月18日、中2週で迎えた12戦目は、街路樹賞（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で矢野貴之騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のグレイグレイルに1馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

4歳（2023年）

1月19日、中4週で迎えた13戦目は、シュンラン賞（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で矢野貴之騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のホウオウブリッツを3/4馬身振り切って3勝目を手に入れた。

2月10日、中2週で迎えた14戦目は、駿光賞（船橋ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で矢野貴之騎手（5戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず4着に敗れた。

3月17日、中4週で迎えた15戦目は、春興賞（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で矢野貴之騎手（6戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったワガンセに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

4月10日、中2週で迎えた16戦目は、花まつり特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で矢野貴之騎手（7戦3勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

5月5日、中3週で迎えた17戦目は、20時50分にビッグチャンス（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で矢野貴之騎手（8戦3勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

5月15日、中0週で迎えた18戦目は、新緑特別（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は10戦連続で矢野貴之騎手（9戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

6月19日、中4週で迎えた19戦目は、船橋競馬場クリーン大作戦記念（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で矢野貴之騎手（10戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を爆発させて、最後は2着のマリノプリエールに3馬身の差をつけて制した。

7月23日、中4週で迎えた20戦目は、夏の砦特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で矢野貴之騎手（11戦4勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったボルカンバルに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

8月7日、中1週で迎えた21戦目は、金シャチ特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で矢野貴之騎手（12戦4勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、勝ったライヴアメシストにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。