キングデザイヤー（2010年生、母ウマヒトスジ）

キングデザイヤー（2010年4月20日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「王の欲望」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時17歳）と交配したウマヒトスジが5歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は佐竹学。戦績は、中央平地18戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2014年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、佐竹学から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、佐竹学から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、山口敦広によって273万円で落札された。

鈴木孝志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

10月21日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は500kg。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

11月10日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず14着に終わった。

3歳（2013年）

2月10日、約3か月の休み明けで迎えた3戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資のガッツでゴールまで力戦し、6着を確保した。

3月9日、中3週で迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。端を奪う形となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、4着に入った。

3月24日、中1週で迎えた5戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のルーベンスクラフトに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

5月4日、中2週で迎えた7戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい16着に終わった。

8月18日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、3歳以上500万下の英彦山特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。逃げる形となり、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、3着に入った。

9月7日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

9月21日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

4歳（2014年）

1月26日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、レコンダイトに半馬身交わされて2着となった。

2月16日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はタレてしまい9着に敗れた。

3月9日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（3戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く粘り続けて、最後は2着のクリビツテンギョをクビ差振り切って2勝目を挙げた。

4月26日、中6週で迎えた14戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の比良山特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

5月10日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の鴨川特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦1勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

8月24日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた16戦目は、3歳以上500万下の英彦山特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、後続を2馬身以上離して、非常に遅いペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

9月14日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（5戦1勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均ペースで集団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

12月27日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（6戦1勝）。17頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では余力が残っておらず17着に終わった。