スクラムトライ（1986年生、母イーグランド）

スクラムトライ（1986年3月9日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンディクテイター（当時12歳）と交配したイーグランドが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地18戦1勝2着1回、中央障害2戦0勝。1988年の朝日杯3歳ステークス(G1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高松邦男厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

9月4日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は454kg。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端に立つ形となり、凄まじいハイペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエリザトウショウに9馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月18日、約3か月半の休養明けで迎えた2戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったサクラホクトオーにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

3歳（1989年）

7月2日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のラジオたんぱ賞（新潟芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

8月20日、中6週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではいいところがなく13着に終わった。

4歳（1990年）

7月22日、約11か月の休み明けで迎えた5戦目は、4歳以上900万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（2戦1勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

5歳（1991年）

4月28日、約9か月半の休養明けで迎えた6戦目は、小島貞博騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。

5月19日、中2週で迎えた7戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、4着を確保した。

6月9日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の支笏湖特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

6月29日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下のHBC杯（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（3戦1勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

7月14日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の日高特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（4戦1勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

8月4日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の津軽海峡特別（函館芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（2戦0勝）。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

8月31日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の臥牛山特別（函館芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（3戦0勝）。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

9月14日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の浦安特別（中山芝1600m 外回り晴/不良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（5戦1勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

9月29日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の茨城新聞杯（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（6戦1勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の闘志でゴールまで勇戦し、4着を確保した。

10月13日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の山中湖特別（東京芝1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（7戦1勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き5着に終わった。

10月27日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の紅葉特別（東京芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（8戦1勝）。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田政人騎手（9戦1勝）。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

6歳（1992年）

5月24日、約6か月半の休養明けで迎えた18戦目は、吉永護騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場なく13着に終わった。

6月6日、中1週で迎えた19戦目は、成田均騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。6着に終わった。

6月27日、中2週で迎えた20戦目は、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で成田均騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。