レオテンザン（1984年生、母スイートナイル）

レオテンザン（1984年4月6日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のスイフトスワロー（当時7歳）と交配したスイートナイルが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は船越伸也。戦績は、中央平地11戦4勝。1987年の京都新聞杯(G2)に勝利した他、1987年のラジオたんぱ賞(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

吉野勇厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

8月2日、デビュー戦は大塚栄三郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばしてすんなりと抜け出し、最後は2着のセイシンバスターズに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月17日、中1週で迎えた2戦目は、2歳オープンのクローバー賞（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦1勝）。6頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず3着に敗れた。

12月6日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、3歳400万下の寒菊賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（2戦1勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

12月21日、中1週で迎えた4戦目は、3歳400万下の万両賞（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で大塚栄三郎騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るビュウーコウをハナ差だけ差し切って2勝目を獲得した。

3歳（1987年）

1月11日、中2週で迎えた5戦目は、郷原洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

6月7日、約5か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（4戦2勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて5着に終わった。

7月5日、中3週で迎えた7戦目は、田村正光騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のニシノミラーに1馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号をつかんだ。

9月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は郷原洋行騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

10月18日、中2週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のサニースワローを半馬身振り切って重賞2勝目を挙げた。

11月8日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや鈍り、6着に終わった。

6歳（1990年）

1月7日、約26か月半の休み明けで馬体重を前走から40kg戻して迎えた11戦目は、武藤善則騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて8着に終わった。