バレリオ（2015年生、母リリウム）

バレリオ（2015年1月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ユリの品種名」。毛色は芦毛。種牡馬のステイゴールド（当時21歳）と交配したリリウムが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。2020年のメトロポリタンステークス(オープン)で2着に入った他、2020年の丹頂ステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

相沢郁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

9月9日、デビュー戦は津村明秀騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るニシノマメフクを豪脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2018年）

5月19日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、3歳500万下の早苗賞（新潟芝1800m 外回り小雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に敗れた。

12月9日、約7か月の休養明けで馬体重を前走からさらに24kg増やして迎えた3戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の長良川特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のナムラドノヴァンを3/4馬身振り切って休み明けの一戦を物にした。

4歳（2019年）

5月26日、約5か月半の休み明けで迎えた4戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の青嵐賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマイネルクラフトに1馬身3/4の差をつけて久々の一戦を制した。

8月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳以上3勝クラスの日本海ステークス（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

10月6日、中6週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの六社ステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、5着に終わった。

12月8日、中8週で迎えた7戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るエーティーラッセンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

5歳（2020年）

2月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は脚が止まってしまい16着に敗れた。

5月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（3戦1勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したウラヌスチャームに半馬身届かず2着となった。

7月12日、中8週で迎えた10戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず10着に終わった。

9月6日、中7週で迎えた11戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったボスジラに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

11月8日、中8週で迎えた12戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（4戦1勝）。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が鈍り15着に敗れた。

6歳（2021年）

1月17日、中9週で迎えた13戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が振るわず14着に終わった。

3月14日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

5月8日、中7週で迎えた15戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

10月17日、約5か月半の休み明けで迎えた16戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、オクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

12月4日、中6週で迎えた17戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（5戦1勝）。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

7歳（2022年）

1月29日、中7週で迎えた18戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（6戦1勝）。14頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

5月28日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内曇/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。4着に終わった。

6月12日、中1週で迎えた20戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。競走中止となった。

2022年6月12日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。