カズサヴァンベール（2000年生、母タケノアロー）

カズサヴァンベール（2000年5月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋緑の風（仏）」。毛色は栗毛。種牡馬のチーフベアハート（当時7歳）と交配したタケノアローが17歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は佐竹学。戦績は、中央平地31戦2勝2着1回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2003年の3歳500万下(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、荒谷牧場から「八戸10月市場サラブレッド1歳」に上場され、阿津和昌によって640.5万円で落札された。

小林常泰厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

11月9日、デビュー戦は伊藤直人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は426kg。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入り込んだ。

12月1日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中京芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で伊藤直人騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

12月14日、中1週で迎えた3戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したグラスボンバーを差し切れず、3馬身差の2着となった。

3歳（2003年）

1月12日、中3週で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

1月25日、中1週で迎えた5戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のハーバーライトに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

2月9日、中1週で迎えた6戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のうぐいす賞（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に敗れた。

2月23日、中1週で迎えた7戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に終わった。

3月15日、中2週で迎えた8戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1200m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず9着に敗れた。

4月5日、中2週で迎えた9戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のミモザ賞（中山芝2000m 雨/不良）に出走。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に終わった。

4月27日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。17頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマグマヴィーナスをクビ差振り切って2勝目をゲットした。

5月4日、連闘で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は伊藤直人騎手（2戦0勝）。18頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

6月1日、中3週で迎えた12戦目は、D.オリヴァー騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの駒草賞（東京芝2000m 曇/重）に出走。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。

6月16日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳G3の関東オークス（川崎ダート2100m 雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でD.オリヴァー騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

11月15日、約5か月の休養明けで迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦1勝）。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

11月30日、中1週で迎えた15戦目は、V.エスピノーザ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のオリエンタル賞（東京芝2000m 曇/不良）に出走。15頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

12月21日、中2週で迎えた16戦目は、丸山侯彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の香取特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に終わった。

4歳（2004年）

1月17日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、D.ボニヤ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の初茜賞（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入った。

2月8日、中2週で迎えた18戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のエルコンドルパサーメモリアル（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず11着に敗れた。

3月7日、中3週で迎えた19戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のサクラスターオーメモリアル（中山芝2500m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の恋路ケ浜特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は伊藤直人騎手（3戦0勝）。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

4月18日、中2週で迎えた21戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下のトウショウボーイメモリアル（中山芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に終わった。

5月1日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

8月15日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は伊藤直人騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

9月5日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤直人騎手（5戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

5歳（2005年）

1月30日、約5か月の休養明けで迎えた25戦目は、4歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

3月6日、中4週で迎えた26戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月26日、中2週で迎えた27戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

4月16日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は伊藤直人騎手（6戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に敗れた。

4月30日、中1週で迎えた29戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず5着に敗れた。

5月21日、中2週で迎えた30戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

6月4日、中1週で迎えた31戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

10月30日、約5か月の休養明けで迎えた32戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（1戦1勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて7着に敗れた。