ベンチャーナイン（2005年生、母グラッドハンド）

ベンチャーナイン（2005年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冒険＋９」。毛色は鹿毛。種牡馬のエイシンサンディ（当時12歳）と交配したグラッドハンドが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）瀬戸牧場。戦績は、中央平地21戦2勝2着2回。2008年のステイヤーズステークス(G2)で4着に入った他、2008年の京成杯(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、瀬戸牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、本杉芳郎によって420万円で落札された。

小桧山悟厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

8月25日、デビュー戦は武士沢友治騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は476kg。18頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のレプラコーンをクビ差振り切って初白星を挙げた。

9月16日、中2週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの野路菊ステークス（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したオースミマーシャルに半馬身届かず2着に敗北した。

10月27日、中5週で迎えた3戦目は、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

11月17日、中2週で迎えた4戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

3歳（2008年）

1月20日、中8週で迎えた5戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したマイネルチャールズにクビ差届かず2着となった。

3月9日、中6週で迎えた6戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武士沢友治騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に終わった。

3月23日、中1週で迎えた7戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず11着に終わった。

4月20日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は武士沢友治騎手（5戦1勝）。18頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを15番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず13着に終わった。

5月10日、中2週で迎えた9戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（6戦1勝）。18頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線に入ると、前で粘るアグネススターチを次元の違う末脚で半馬身差し切って2勝目を収める

6月1日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（7戦2勝）。18頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には届かず9着に終わった。

9月28日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武士沢友治騎手（8戦2勝）。18頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、4着に入り込んだ。

10月26日、中3週で迎えた12戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で武士沢友治騎手（9戦2勝）。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、6着に終わった。

12月6日、中5週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた13戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武士沢友治騎手（10戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

12月28日、中2週で迎えた14戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

4歳（2009年）

2月15日、中6週で迎えた15戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（11戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3月14日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（12戦2勝）。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

5歳（2010年）

8月15日、約17か月半の休養明けで迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（13戦2勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では見所を作れず13着に終わった。

9月11日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

9月26日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた19戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（14戦2勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

10月10日、中1週で迎えた20戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

11月13日、中4週で迎えた21戦目は、3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。