ナナオ（2021年生、母バイザディンプル）

ナナオ（2021年4月16日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「人名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時13歳）と交配したバイザディンプルが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は二風谷ファーム。2023年の函館2歳ステークス(G3)で2着に入った他、2024年の葵ステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小栗実厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

6月17日、デビュー戦は佐々木大輔騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（函館芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は408kg。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したコルルディにクビ差届かず2着に惜敗した。

7月1日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木大輔騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のラヴオントップに3馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月15日、中1週で迎えた3戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、勝ったゼルトザームにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

10月15日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦0勝）。6頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のフェンダーに1馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

12月10日、中7週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で西村淳也騎手（2戦1勝）。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

3歳（2024年）

2月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1200m 小雨/重）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るピューロマジックを交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて3勝目を手に入れた。

5月25日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、3歳G3の葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

6月30日、中4週で迎えた8戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

10月5日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって10着に敗れた。