アンビバレント（2020年生、母フォーミー）

アンビバレント（2020年4月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「二律背反。父名と母名の意味が反していることから」。毛色は鹿毛。種牡馬のディスクリートキャット（当時17歳）と交配したフォーミーが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は碧雲牧場。主な勝ち鞍は2022年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

青木孝文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

10月16日、デビュー戦は菱田裕二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

12月4日、中6週で迎えた2戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。

12月17日、中1週で迎えた3戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のシュバルツガイストをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

3歳（2023年）

3月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。最後は一杯になって14着に敗れた。

3月25日、中2週で迎えた5戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、苛烈なペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のスムースベルベットに3馬身半の差をつけて2勝目を収める

5月27日、中8週で迎えた6戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい17着に終わった。

8月6日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの札幌スポニチ賞（札幌芝1200m 曇/重）に56kgの斤量を背負って出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩みのないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

8月26日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスの2023ワールドオールスタージョッキーズ第1戦（札幌芝1200m 晴/良）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で佐々木大輔騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はバテてしまい14着に敗れた。

10月28日、中8週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた9戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの清津峡特別（新潟芝1200m 小雨/重）に57kgの斤量を背負って出走。18頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って18着に敗れた。

4歳（2024年）

1月13日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg戻して迎えた10戦目は、4歳以上2勝クラスの小郡特別（小倉芝1200m 晴/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は佐々木大輔騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り10着に終わった。

3月3日、中6週で迎えた11戦目は、原優介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

5月11日、中9週で迎えた12戦目は、長浜鴻緒騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

6月8日、中3週で迎えた13戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

6月15日、連闘で迎えた14戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのSTV杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に終わった。

7月14日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上2勝クラスの湯の川温泉特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

8月4日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上2勝クラスの札幌スポニチ賞（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず13着に終わった。

8月31日、中3週で迎えた17戦目は、高杉吏麒騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのマレーシアカップ（札幌芝1200m 晴/重）に出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず13着に終わった。