カチューシャ（2009年生、母ロマンスプレゼント）

カチューシャ（2009年2月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「頭に付けて髪の毛を押さえる装身具」。毛色は栃栗毛。種牡馬のケイムホーム（当時10歳）と交配したロマンスプレゼントが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地27戦6勝2着6回、地方4戦0勝2着1回。2014年のレディスプレリュード(牝Jpn2)で3着に入った他、2014年のスパーキングレディーカップ(牝Jpn3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、千代田牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、窪田康志によって1,102.5万円で落札された。

角田晃一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2012年）

3月17日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。馬体重は470kg。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したエーシングランダムにクビ差届かず2着に惜敗した。

4月8日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

4月29日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた3戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

7月22日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg戻して迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

8月12日、中2週で迎えた5戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコスモリボンに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月26日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のタケルハヤテに5馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

11月10日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の福島放送賞（福島ダート1700m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

12月9日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた8戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の舞浜特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。

4歳（2013年）

2月16日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の和布刈特別（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、3着に入り込んだ。

3月3日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月17日、中1週で迎えた11戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は垂れてしまい13着に敗れた。

6月15日、約3か月の休み明けで迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシニスタークイーンに5馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月30日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の檜山特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（3戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したダノンゴールドにハナ差届かず2着に甘んじた。

7月14日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の駒場特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（4戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったヒルノマドリードに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

7月28日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の竜飛崎特別（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（5戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したサンビスタにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月15日、中6週で迎えた16戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の新涼特別（阪神ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月13日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の西湖特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のダンシングミッシーをクビ差振り切って優勝

5歳（2014年）

2月16日、約4か月の休み明けで迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の門司ステークス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（6戦3勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったサンビスタにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

3月2日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の伊丹ステークス（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（7戦3勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず11着に敗れた。

4月26日、中7週で迎えた20戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のウインズ新宿リニューアルオープン記念（東京ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のコスタアレグレに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月31日、中4週で迎えた21戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

7月2日、中4週で迎えた22戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したサウンドガガにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月2日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で三浦皇成騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

11月15日、中5週で迎えた24戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって7着に終わった。

12月3日、中2週で迎えた25戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

6歳（2015年）

5月3日、約5か月の休み明けで迎えた26戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のサトノプライマシーをアタマ差振り切って休養明けの一戦を制した。

6月27日、中7週で迎えた27戦目は、大沼ステークス（函館ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤工真騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、抜け出したジェベルムーサを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月12日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤工真騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず13着に敗れた。

8月16日、中4週で迎えた29戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

11月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた30戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

11月22日、中2週で迎えた31戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。