エリム（2020年生、母オヴァンボクイーン）

エリム（2020年1月23日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ナミビア共和国の北東にあるオバンボ族の住むウクワンビの都市名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダイワメジャー（当時19歳）と交配したオヴァンボクイーンが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2023年の一般C11。

経歴

デビュー前

石坂公一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

10月16日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は428kg。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月19日、中4週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

3歳（2023年）

6月10日、約7か月の休養明けで迎えた3戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではいい脚を見せられず16着に敗れた。

7月30日、中6週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

8月13日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（3戦0勝）。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

8月27日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（4戦0勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に敗れた。

2023年9月6日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

10月5日、中5週で迎えた7戦目は、山田祥雄騎手を鞍上に迎えて、一般C11（名古屋ダート1500m 曇/重）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダイユウファルクスに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月20日、中1週で迎えた8戦目は、岩屋堂特別（名古屋ダート1500m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山田祥雄騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

4歳（2024年）

4月11日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた9戦目は、一般C11（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田祥雄騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマラジェッツを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

4月25日、中1週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた10戦目は、一般C5（名古屋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で山田祥雄騎手（3戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカールポメロに4馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。