グランドシンセイ（1986年生、母ニツトウフラワー）

グランドシンセイ（1986年5月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のビゼンニシキ（当時5歳）と交配したニツトウフラワーが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）日東牧場。戦績は、中央平地21戦3勝2着2回。1989年の春蘭ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

布施正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

12月4日、デビュー戦は岩元市三騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

12月17日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩元市三騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

3歳（1989年）

1月5日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岩元市三騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮し、3着を確保した。

1月14日、連闘で迎えた4戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岩元市三騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマルカドラゴンを上がり2位の末脚でハナ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

2月11日、中3週で迎えた5戦目は、4歳400万下の梅花賞（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で岩元市三騎手（4戦1勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

3月11日、中3週で迎えた6戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったマルカドラゴンを半馬身捉え切れず2着となった。

3月25日、中1週で迎えた7戦目は、4歳400万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで楽々と抜け出し、最後は2着のシロキタグレイスに4馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

4月16日、中2週で迎えた8戦目は、3歳オープンの春蘭ステークス（阪神芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったゴールデンリッカに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

5月14日、中3週で迎えた9戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

8月12日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、4歳以上900万下のはづき賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は南井克巳騎手（3戦1勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。

8月26日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（4戦1勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず5着に敗れた。

9月10日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（5戦1勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず13着に敗れた。

10月1日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（6戦1勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に敗れた。

10月22日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で南井克巳騎手（7戦1勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

11月12日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で南井克巳騎手（8戦1勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着を確保した。

4歳（1990年）

1月20日、中9週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で南井克巳騎手（9戦1勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

2月10日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の東条湖特別（阪神ダート1200m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で南井克巳騎手（10戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

3月10日、中3週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で南井克巳騎手（11戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のパンドラスボックスに1馬身1/4の差をつけて3勝目を手に入れた。

4月8日、中3週で迎えた19戦目は、梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で南井克巳騎手（12戦2勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

4月22日、中1週で迎えた20戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、メルボルントロフィー（京都芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての18番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

5月19日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦の垂水ステークス（阪神芝1400m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は南井克巳騎手（13戦2勝）。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚がパッとせず17着に終わった。