トゥリオンファーレ（2006年生、母カーリーエンジェル）

トゥリオンファーレ（2006年2月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「征服する（伊）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時11歳）と交配したカーリーエンジェルが17歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地28戦4勝2着3回。2008年のラジオNIKKEI杯2歳ステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額7,000万円（17.5万×400口）で一口馬主が募集された。

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

11月16日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は492kg。17頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のツルマルネオに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

12月27日、中2週で迎えた3戦目は、2歳G3のラジオNIKKEI杯2歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着を確保した。

3歳（2009年）

1月18日、中2週で迎えた4戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

4月11日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、3歳500万下のアザレア賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

7月12日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の戎橋特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

8月1日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の青島特別（小倉芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

9月13日、中5週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、伸びてきたメイショウシオギリ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4歳（2010年）

4月3日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイウエイを強烈な末脚でハナ差だけ差し切って休養明け初戦を物にした。

4月25日、中2週で迎えた10戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の石和特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、伸びてきたヴィーヴァミラコロ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

5月15日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の鴨川特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（6戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るインテンスブルーを半馬身差し切って下馬評通りの実力を証明した。

6月26日、中5週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の京橋特別（阪神芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（7戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

7月17日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の九州スポーツ杯（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（8戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく4着に敗れた。

11月21日、約4か月の休養明けで迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の嵯峨野特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（9戦3勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

12月12日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた16戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の筥崎特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

5歳（2011年）

1月22日、中3週で迎えた17戦目は、U.リスポリ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の花見小路特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

4月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではひたひたと前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のリアルハヤテをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

5月1日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の錦ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は松岡正海騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に敗れた。

6月4日、中4週で迎えた20戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり14着に終わった。

12月18日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた21戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり7着に終わった。

6歳（2012年）

1月14日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

1月29日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた23戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の節分ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

3月25日、中7週で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた24戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天賦の闘争心でゴールまで勇戦し、5着を確保した。

4月21日、中3週で迎えた25戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のオーストラリアトロフィー（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、5着に入り込んだ。

5月6日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月15日、中9週で迎えた27戦目は、3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたレインスティック決め手に屈してクビ差の2着となった。

8月11日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の長岡ステークス（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に敗れた。