インナーアージ（2010年生、母ミュージカルウェイ）

インナーアージ（2010年2月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ジャズナンバー」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時8歳）と交配したミュージカルウェイが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地21戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は2016年のサンシャインステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額3,200万円（80万×40口）で一口馬主が募集された。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

12月16日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は422kg。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

3歳（2013年）

2月2日、中6週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のドラゴントークをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

3月24日、中6週で迎えた3戦目は、3歳500万下（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では脚が残っておらず12着に敗れた。

7月27日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

9月15日、中6週で迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中山芝2000m 曇/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月26日、中5週で迎えた6戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったレイヌドネージュにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

4歳（2014年）

2月2日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

4月19日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったフェニーチェにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月18日、中3週で迎えた9戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

7月13日、中7週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、逃げるディオジェーヌにハナ差届かず2着に惜敗した。

8月3日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のアドマイヤアロマを3/4馬身振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

8月30日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のHTB賞（札幌芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は横山和生騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

5歳（2015年）

5月17日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の秩父特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

7月4日、中6週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の洞爺湖特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（4戦1勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月26日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の松前特別（函館芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（5戦1勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

9月5日、中5週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の日高特別（札幌芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柴山雄一騎手（6戦1勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦1勝）。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月19日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るティアーモを上がり4位タイの末脚で半馬身差し切って久々に勝利を挙げた。

6歳（2016年）

2月6日、中6週で迎えた20戦目は、S.フォーリー騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

3月12日、中4週で迎えた21戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンシャインステークス（中山芝2500m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では少しずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のプロレタリアトを3/4馬身振り切って4勝目をマークした。