フルーツカクテル（1989年生、母フアイブドウター）

フルーツカクテル（1989年3月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーアテンシヨン（当時11歳）と交配したフアイブドウターが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は土田扶美子。戦績は、中央平地12戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は1992年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

稗田敏男厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1991年）

8月31日、デビュー戦は加藤和宏騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 雨/不良）に出走。馬体重は436kg。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

12月8日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

3歳（1992年）

1月5日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入った。

5月17日、約4か月半の休養明けで迎えた4戦目は、4歳未勝利（東京ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で橋本広喜騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に敗れた。

6月7日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（東京芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で橋本広喜騎手（3戦0勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったスピニングザホイルに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

6月28日、中2週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で橋本広喜騎手（4戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

7月19日、中2週で迎えた7戦目は、徳吉一己騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るミスターコトブキを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

8月16日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の石打特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で徳吉一己騎手（1戦1勝）。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、ダービーローズに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

9月6日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の三国特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で徳吉一己騎手（2戦1勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、ニフティダンサーに交わされて1馬身差の2着となった。

10月4日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の里見特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で徳吉一己騎手（3戦1勝）。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

11月15日、中5週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（5戦0勝）。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のハイシーズンをクビ差振り切って2勝目を奪取した。

12月5日、中2週で迎えた12戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の初霜特別（中山芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚がパッとせず16着に敗れた。