ワキノエクセル（2002年生、母クローズ）

ワキノエクセル（2002年2月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋勝る」。毛色は青鹿毛。種牡馬のエルコンドルパサー（当時7歳）と交配したクローズが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡追分町、生産者は追分ファーム。戦績は、中央平地29戦5勝2着1回。主な勝ち鞍は2007年の灘ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、追分ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

10月17日、デビュー戦は生野賢一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は502kg。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

11月7日、中2週で迎えた2戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

3歳（2005年）

8月20日、約9か月半の休み明けで迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は生野賢一騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

9月10日、中2週で迎えた4戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブラックベナードに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（2006年）

5月20日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた5戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のパントマイミストをクビ差振り切って休み明け初戦を制した。

6月17日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

7月8日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマルブツフジにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月3日、中7週で迎えた8戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の唐津特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトーセンマエストロに1馬身半の差をつけて3勝目をゲットした。

9月17日、中1週で迎えた9戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の江戸川特別（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るグランドハリケーンを上がり4位の末脚で半馬身差し切って4勝目を手に入れた。

11月11日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は小牧太騎手（4戦2勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入った。

12月3日、中2週で迎えた11戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の北総ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚を伸ばせず12着に敗れた。

5歳（2007年）

1月6日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は小牧太騎手（5戦2勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

2月4日、中3週で迎えた13戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に敗れた。

5月27日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の名古屋城ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（6戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

6月30日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の灘ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（7戦2勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のアドマイヤスバルに1馬身3/4の差をつけて優勝

7月22日、中2週で迎えた16戦目は、関越ステークス（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（8戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天資の闘志でゴールまで力戦したが、4着に終わった。

12月23日、約5か月の休み明けで迎えた17戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ベテルギウスステークス（阪神ダート2000m 晴/不良）に出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

6歳（2008年）

7月27日、約7か月の休み明けで迎えた18戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、関越ステークス（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

8月10日、中1週で迎えた19戦目は、KBC杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（9戦3勝）。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

8月30日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（10戦3勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

11月1日、中8週で迎えた21戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

7歳（2009年）

6月13日、約7か月半の休み明けで迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では最後まで息が続かず16着に終わった。

7月12日、中3週で迎えた23戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は生野賢一騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では見せ場を作れず13着に終わった。

7月26日、中1週で迎えた24戦目は、KBC杯（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で生野賢一騎手（3戦0勝）。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に終わった。

8月8日、中1週で迎えた25戦目は、山口竜一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの関越ステークス（新潟ダート1800m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

10月3日、中7週で迎えた26戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

10月31日、中3週で迎えた27戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた28戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、トパーズステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず9着に終わった。

8歳（2010年）

5月9日、約5か月半の休み明けで迎えた29戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では末脚がパッとせず16着に終わった。