エートラックス（2021年生、母スパイラルステップ）

エートラックス（2021年2月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ブレイキンの高難度の回転技」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のNew Year's Day（当時10歳）と交配したスパイラルステップが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は(有)社台コーポレーション白老ファーム。2024年の兵庫チャンピオンシップ(Jpn2)に勝利した他、2025年の東京スプリント(Jpn3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

宮本博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

6月10日、デビュー戦は西村淳也騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー阪神（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は488kg。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり4着に終わった。

6月24日、中1週で迎えた2戦目は、2歳戦の2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では出色の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月2日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の2歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、イーグルノワールに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

9月23日、中2週で迎えた4戦目は、2歳戦の2歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

12月23日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のキャピタルサックスをハナ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

3歳（2024年）

1月20日、中3週で迎えた6戦目は、A.A.ルメートル騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、ワイワイレジェンドに交わされて1馬身半差の2着となった。

2月25日、中4週で迎えた7戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのネモフィラ賞（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のコトホドサヨウニに1馬身1/4の差をつけてファンの支持に応えた。

3月31日、中4週で迎えた8戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのバイオレットステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るロードフォアエースを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて3勝目をマークした。

4月29日、中3週で迎えた9戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、3歳Jpn2の兵庫チャンピオンシップ（園田ダート1400m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のチカッパに3馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

8月15日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた10戦目は、3歳Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では卓出した伸び脚で猛進したが、チカッパに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

10月3日、中6週で迎えた11戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に敗れた。

12月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、ハンデJpn3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克駿騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

4歳（2025年）

2月24日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、Jpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克駿騎手（4戦1勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に終わった。

4月16日、中6週で迎えた14戦目は、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上はJ.モレイラ騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のサンライズホークをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

7月27日、約3か月半の休養明けで迎えた15戦目は、A.A.バデル騎手を鞍上に迎えて、G3の東海ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は勢いを失って11着に終わった。

9月23日、中7週で迎えた16戦目は、Jpn3のオーバルスプリント（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上はJ.モレイラ騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

11月8日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。