カイザーバローズ（2018年生、母ジェニサ）

カイザーバローズ（2018年3月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「皇帝+冠名」。毛色は青鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時16歳）と交配したジェニサが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は下河辺牧場。2022年の新潟大賞典(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中内田充正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2021年）

2月6日、デビュー戦は津村明秀騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアルディートクライに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのあやめ賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって6着に敗れた。

5月15日、中2週で迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのあずさ賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のヴェルトハイムを3/4馬身振り切って2勝目を奪取した。

8月21日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、3歳以上2勝クラスの宮崎特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアトリビュートに2馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

11月28日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

4歳（2022年）

1月8日、中5週で迎えた6戦目は、4歳以上3勝クラスの寿ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

2月12日、中4週で迎えた7戦目は、4歳以上3勝クラスの但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はアルサトワと並んで1着同着となった。

5月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は津村明秀騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したレッドガランにクビ差届かず2着に惜敗した。

6月4日、中3週で迎えた9戦目は、G3の鳴尾記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（4戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

9月4日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた10戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって18着に敗れた。

10月2日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた11戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では全く伸びず11着に敗れた。

5歳（2023年）

3月12日、約5か月半の休み明けで迎えた12戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に終わった。

5月7日、中7週で迎えた13戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

9月3日、約4か月の休養明けで迎えた14戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月24日、中2週で迎えた15戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝2970m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。競走中止となった。

11月12日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、小牧加矢太騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。4着に終わった。

6歳（2024年）

2月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧加矢太騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。3着に終わった。

2月25日、中2週で迎えた18戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小牧加矢太騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のメイショウコホクに4馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

4月27日、中8週で迎えた19戦目は、障害4歳以上オープン（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小牧加矢太騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。4着に終わった。