ファヴォリ（1996年生、母ベイリーフスイータ）

ファヴォリ（1996年4月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時17歳）と交配したベイリーフスイータが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）広富牧場。戦績は、中央平地25戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2001年の蔵王特別(500万下)。

経歴

デビュー前

藤原辰雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1999年）

3月28日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。馬体重は446kg。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

4月25日、中3週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（東京芝1600m 晴/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた3戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず5着に終わった。

5月29日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月19日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

7月17日、中3週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（新潟芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、勝ったトリプルタイムに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

8月1日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（5戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、伸びてきたロードシグナル決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月28日、中3週で迎えた8戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

9月26日、中3週で迎えた9戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（札幌芝2000m 曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

10月16日、中2週で迎えた10戦目は、4歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

11月20日、中4週で迎えた11戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサキミダレルノに3馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

4歳（2000年）

4月8日、約4か月半の休養明けで迎えた12戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上500万下（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田富男騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

12月16日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から32kg増やして迎えた14戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。

5歳（2001年）

1月5日、中2週で迎えた15戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

2月10日、中4週で迎えた16戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

3月3日、中2週で迎えた17戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2500m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

3月17日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下の渥美特別（中京芝2500m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で嘉藤貴行騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に終わった。

8月5日、約4か月半の休み明けで迎えた19戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（6戦0勝）。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。

8月12日、連闘で迎えた20戦目は、3歳以上500万下の万代特別（新潟芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（7戦0勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月1日、中2週で迎えた21戦目は、水野貴広騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の新津特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

9月16日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下の佐倉特別（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は江田照男騎手（8戦0勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に終わった。

10月6日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（東京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（9戦0勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のノーザンチャンプに1馬身1/4の差をつけて久々に美酒を浴びた。

10月21日、中1週で迎えた24戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2300m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

11月11日、中2週で迎えた25戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の蔵王特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のノボブライアンをクビ差振り切って3勝目を掴み取った。