ヒットジャポット（2007年生、母タイキトゥインクル）

ヒットジャポット（2007年3月31日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「大当たりする（ｈｉｔ　ｔｈｅ　ｊａｃｋｐｏｔ）より造語」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時15歳）と交配したタイキトゥインクルが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）カナイシスタッド。戦績は、中央平地26戦5勝2着4回。2012年の富士ステークス(G3)で3着に入った他、2012年の東京新聞杯(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、リベリュールから「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、西森鶴によって1,470万円で落札された。

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

7月19日、デビュー戦は丸田恭介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 雨/稍重）に出走。馬体重は470kg。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に終わった。

8月2日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1500m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったセイウンジャガーズにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

8月22日、中2週で迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

9月21日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のラプリマステラをクビ差振り切って初白星を挙げた。

12月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、2歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のエアラフォンに1馬身の差をつけて2勝目を収める

12月20日、中1週で迎えた6戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

3歳（2010年）

10月23日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の三年坂特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、最後はパープルタイヨーと並んで5着同着となった。

11月13日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のリバーハイランドをアタマ差振り切って勝利を手に入れた。

12月4日、中2週で迎えた9戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のラドラーダを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

12月18日、中1週で迎えた10戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4歳（2011年）

1月15日、中3週で迎えた11戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したコスモセンサーに3/4馬身届かず2着に敗北した。

5月1日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた13戦目は、メイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（3戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したダンツホウテイにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月16日、約5か月の休養明けで迎えた14戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したツルマルネオを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

10月29日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の紅葉ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアスカクリチャンを半馬身振り切ってファンの高評価に応えた。

12月3日、中4週で迎えた16戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

5歳（2012年）

1月14日、中5週で迎えた17戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月5日、中2週で迎えた18戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入った。

3月4日、中3週で迎えた19戦目は、大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

3月25日、中2週で迎えた20戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

10月20日、約7か月の休養明けで迎えた21戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（5戦2勝）。18頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

11月10日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（6戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月15日、中4週で迎えた23戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

6歳（2013年）

2月17日、中8週で迎えた24戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚勢が鈍り14着に敗れた。

3月10日、中2週で迎えた25戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

7歳（2014年）

8月31日、約18か月の休養明けで迎えた26戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず13着に終わった。