サンブルエミューズ（2010年生、母ヴィートマルシェ）

サンブルエミューズ（2010年1月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「フランスの代表的なマーチ。サンブルエミューズ連隊行進曲より」。毛色は栗毛。種牡馬のダイワメジャー（当時9歳）と交配したヴィートマルシェが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地27戦3勝。2013年のフェアリーステークス(牝G3)で3着に入った他、2012年の芙蓉ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額2,200万円（5.5万×400口）で一口馬主が募集された。

加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

6月17日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は424kg。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

8月26日、中9週で迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリメンバーメジロに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月30日、中4週で迎えた3戦目は、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のフラムドグロワールに1馬身半の差をつけて2勝目を手にした。

12月9日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

3歳（2013年）

1月12日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

3月10日、中7週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に敗れた。

4月7日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（4戦2勝）。18頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、6着に入り込んだ。

6月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では脚を伸ばせず16着に終わった。

11月3日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、U.リスポリ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に終わった。

12月15日、中5週で迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の南総ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず12着に終わった。

4歳（2014年）

3月16日、約3か月の休養明けで迎えた11戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず18着に敗れた。

6月21日、約3か月の休み明けで迎えた12戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

7月20日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の潮騒特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

8月31日、中5週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の札幌スポニチ賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菱田裕二騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

11月24日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（5戦2勝）。18頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

12月6日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鳥羽特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（3戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、4着に終わった。

5歳（2015年）

1月24日、中6週で迎えた17戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の中京スポニチ賞（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。

3月15日、中6週で迎えた18戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の房総特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月5日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の千葉日報杯（中山芝1200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のコスモドームを3/4馬身振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

5月2日、中3週で迎えた20戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の駿風ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。3着に入った。

7月4日、中8週で迎えた21戦目は、3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

8月15日、中5週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

9月26日、中5週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立ち、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

10月25日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

11月15日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた25戦目は、T.ベリー騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって11着に敗れた。

6歳（2016年）

2月21日、約3か月半の休み明けで迎えた26戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

3月20日、中3週で迎えた27戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の幕張ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚が残っておらず12着に終わった。