タイセイワイルド（2007年生、母ノベンバースルー）

タイセイワイルド（2007年4月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のワイルドラッシュ（当時13歳）と交配したノベンバースルーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地33戦3勝2着1回。2009年の野路菊ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、千代田牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、田中成奉によって4,620万円で落札された。

二ノ宮敬宇厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

7月19日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。馬体重は472kg。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

8月9日、中2週で迎えた2戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り雨/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のエフティフローラをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

9月20日、中5週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの野路菊ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

10月10日、中2週で迎えた4戦目は、鷹野宏史騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のプラタナス賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

11月14日、中4週で迎えた5戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。17頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

12月19日、中4週で迎えた6戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

3歳（2010年）

3月21日、約3か月の休み明けで迎えた7戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

4月17日、中3週で迎えた8戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

6月13日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（4戦0勝）。18頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。最後は失速してしまい16着に終わった。

9月25日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた10戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1500m 曇/良）に出走。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって9着に終わった。

10月23日、中3週で迎えた11戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月6日、中1週で迎えた12戦目は、平野優騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったジートップキセキにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

11月20日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で平野優騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（5戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のマスターソムリエをクビ差振り切って久々に白星を挙げた。

4歳（2011年）

1月16日、中4週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の初凪賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。最後は失速してしまい15着に敗れた。

2月19日、中4週で迎えた16戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして抜け出し、最後は2着のタマモスクワートに3馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

3月27日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

4月30日、中4週で迎えた18戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の桃山ステークス（京都ダート1900m 曇/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

6月5日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のひかり賞（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の闘争心でゴールまで勇戦し、3着に入った。

7月2日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の江戸川特別（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

7月31日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の檜山特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

9月4日、中4週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下のマカオジョッキークラブトロフィー（札幌ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

6歳（2013年）

3月2日、約18か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた23戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（6戦1勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に敗れた。

4月13日、中5週で迎えた24戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のラジオ福島賞（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

5月19日、中4週で迎えた25戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の白馬岳特別（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

7月21日、中8週で迎えた26戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の横手特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は勢いを失って13着に終わった。

9月1日、中5週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の麒麟山特別（新潟ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ハナに立ち、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

9月14日、中1週で迎えた28戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の松戸特別（中山ダート2400m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

11月3日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦0勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。

7歳（2014年）

1月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた30戦目は、4歳以上1000万下の初凪賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（5戦0勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が鈍り16着に敗れた。

2月17日、中3週で迎えた31戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦1勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。

4月19日、中8週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下のラジオ福島賞（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

5月31日、中5週で迎えた33戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後はガス欠状態になり16着に終わった。