ナンヨーアイドル（2006年生、母ラクシャリーラス）

ナンヨーアイドル（2006年4月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋人気者」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時5歳）と交配したラクシャリーラスが12歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は佐藤鉄也。戦績は、中央平地12戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2009年の山中湖特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、佐藤陽一から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、佐藤陽一から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、中村徳也によって1,627.5万円で落札された。

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

8月30日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 曇/稍重）に出走。馬体重は468kg。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したメイショウイエミツにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月20日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルプリマスを3/4馬身振り切って未勝利戦を制した。

11月15日、中7週で迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

11月30日、中1週で迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のベゴニア賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したパールシャドウを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月27日、中3週で迎えた5戦目は、2歳オープンのさざんかステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい4着に敗れた。

3歳（2009年）

1月17日、中2週で迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月18日、中1週で迎えた8戦目は、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したアルーリングムーンを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月2日、中1週で迎えた9戦目は、3歳500万下の八重桜賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（3戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のガンズオブナバロンを半馬身振り切って2勝目をゲットした。

11月1日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた10戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り雨/良）に出走。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

11月14日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の山中湖特別（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタケショウオージをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

12月6日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた12戦目は、M.キネーン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2009ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。