ニシノミチシルベ（2011年生、母ニシノミライ）

ニシノミチシルベ（2011年4月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋道標。歴史に名を残す名馬になってほしい」。毛色は鹿毛。種牡馬のタイキシャトル（当時17歳）と交配したニシノミライが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）川上牧場。戦績は、中央平地18戦2勝2着2回。2013年のアルテミスステークス(牝重賞)で3着に入った他、2014年のアネモネステークス(オープン牝)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

9月14日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は468kg。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のダイワインテンスに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

10月5日、中2週で迎えた2戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のサフラン賞（東京芝1400m 小雨/稍重）に出走。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったフォーエバーモアに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

11月2日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳重賞のアルテミスステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は松岡正海騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

3歳（2014年）

1月18日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定3歳500万下の菜の花賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

2月8日、中2週で馬体重を前走から20kg絞って迎えた5戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

3月15日、中4週で迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったペイシャフェリスに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月13日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場なく12着に終わった。

5月24日、中5週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた8戦目は、牝馬限定3歳500万下のカーネーションカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（3戦1勝）。17頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず10着に敗れた。

8月30日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の千歳特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマイネヴァリエンテをアタマ差振り切って優勝

10月11日、中5週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の山中湖特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

11月24日、中5週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（4戦1勝）。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

12月21日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（5戦1勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

4歳（2015年）

1月11日、中2週で迎えた13戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

3月15日、中8週で迎えた14戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の房総特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が鈍り14着に敗れた。

4月12日、中3週で迎えた15戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の隅田川特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に終わった。

12月20日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた17戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では決め手に欠いて13着に敗れた。

5歳（2016年）

3月12日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg絞って迎えた18戦目は、4歳以上500万下（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に敗れた。