エイシンシティー（1999年生、母テンリアンサー）

エイシンシティー（1999年4月23日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のグルームダンサー（当時15歳）と交配したテンリアンサーが17歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）近藤牧場。戦績は、中央平地14戦1勝、地方17戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は2002年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、近藤牧場から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって420万円で落札された。

南井克巳厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

7月7日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

7月21日、中1週で迎えた2戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、2歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に終わった。

8月11日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

11月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京ダート1200m 晴/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた5戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

12月15日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

12月22日、連闘で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた7戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

3歳（2002年）

1月20日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のコスモプロフィールに1馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

1月26日、連闘で迎えた9戦目は、難波剛健騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のくすのき賞（小倉芝1800m 雨/不良）に出走。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

2月9日、中1週で迎えた10戦目は、3歳500万下のあすなろ賞（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で難波剛健騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に敗れた。

4月7日、中7週で迎えた11戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

8月18日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた12戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず15着に終わった。

9月1日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は難波剛健騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず7着に終わった。

9月29日、中3週で迎えた14戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝2200m 曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが劣勢になり14着に終わった。

11月20日、中6週で迎えた15戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、一般C1七八（大井ダート1390m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。

12月11日、中2週で迎えた16戦目は、一般C1五六（大井ダート1390m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

12月30日、中2週で迎えた17戦目は、一般C1六七（大井ダート1390m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のラスカルハリケーンをクビ差振り切って2勝目を奪取した。

4歳（2003年）

1月15日、中1週で迎えた18戦目は、若水特別（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（3戦1勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

2月3日、中2週で迎えた19戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、節分特別（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

2月20日、中1週で迎えた20戦目は、東風特別（大井ダート1590m 内回り曇/重）に出走。鞍上は的場文男騎手（4戦1勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

3月3日、中1週で迎えた21戦目は、牝馬限定のハンデ戦のひな祭り特別（大井ダート1590m 内回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（5戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

3月18日、中1週で迎えた22戦目は、若草特別（大井ダート1590m 内回り晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（6戦1勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったイシノケーティングを半馬身捉え切れず2着となった。

4月25日、中4週で迎えた23戦目は、かんむり座特別（大井ダート1690m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（7戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたキングボス決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

5月13日、中2週で迎えた24戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、一般B3五（大井ダート1590m 内回り曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

5月31日、中2週で迎えた25戦目は、的場直之騎手を鞍上に迎えて、一般B3五（大井ダート1390m 雨/不良）に出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

6月27日、中3週で迎えた26戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、一般B3五（大井ダート1390m 曇/重）に出走。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く4着に終わった。

7月8日、中1週で迎えた27戦目は、やぎ座特別（大井ダート1690m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。

7月30日、中2週で迎えた28戦目は、潮騒特別（大井ダート1590m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく13着に終わった。

10月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた29戦目は、おひつじ座特別（大井ダート1190m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で坂井英光騎手（3戦0勝）。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず11着に終わった。

11月3日、連闘で迎えた30戦目は、水野貴史騎手を鞍上に迎えて、週刊競馬ブック賞（大井ダート1190m 曇/良）に出走。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

11月28日、中3週で迎えた31戦目は、堀千亜樹騎手を鞍上に迎えて、ファイナルナイト賞（大井ダート1590m 内回り曇/重）に出走。14頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は垂れてしまい12着に終わった。