タイキバカラ（2001年生、母タイキクリスタル）

タイキバカラ（2001年2月8日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋クリスタルのメーカー名」。毛色は鹿毛。種牡馬のサザンヘイロー（当時18歳）と交配したタイキクリスタルが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。戦績は、中央平地8戦3勝2着1回、地方1戦0勝。2004年のクリスタルカップ(G3)に勝利した他、2005年の欅ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大樹レーシングクラブにて総額3,600万円（18万×200口）で一口馬主が募集された。

土田稔厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

11月2日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のギミーシェルターを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

11月29日、中3週で迎えた2戦目は、2歳500万下（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のカフェオリンポスに2馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。

3歳（2004年）

3月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持久力でしぶとく粘り込んで、最後は2着のビッグファルコンを3/4馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

5月9日、中7週で迎えた4戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦3勝）。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて11着に敗れた。

6月13日、中4週で迎えた5戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 晴/良）に58kgの斤量を背負って出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に敗れた。

8月13日、中8週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた6戦目は、G3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（5戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい7着に敗れた。

4歳（2005年）

5月28日、約9か月半の休養明けで迎えた7戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮戦したが、テイエムアクションに交わされて1馬身差の2着となった。

7月2日、中4週で迎えた8戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTUF杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって12着に敗れた。

7月24日、中2週で迎えた9戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、北陸ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。