エスキューハート（2000年生、母トウホーサリー）

エスキューハート（2000年4月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「スーパークイックの略＋熱い心で」。毛色は栗毛。種牡馬のエブロス（当時14歳）と交配したトウホーサリーが17歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は吉田又治。戦績は、中央平地19戦1勝2着2回、地方15戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2003年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

萱野浩二厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2003年）

2月2日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

2月8日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ハナに立ち、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

5月24日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

6月8日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

6月21日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

7月5日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（3戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったパリカバザールに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月26日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で木幡初広騎手（4戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びで驀進したが、ゴールドジーンに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月30日、中4週で迎えた8戦目は、北村浩平騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のマッチザセイムに5馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4歳（2004年）

4月4日、約7か月半の休養明けで迎えた9戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1700m 小雨/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

4月25日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は北村浩平騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

5月22日、中3週で迎えた11戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着を確保した。

10月31日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岩部純二騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

12月12日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は勢いを失って13着に敗れた。

5歳（2005年）

1月5日、中2週で迎えた14戦目は、南田雅昭騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

2月12日、中4週で迎えた15戦目は、小林久晃騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

3月13日、中3週で迎えた16戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。

4月10日、中3週で迎えた17戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に終わった。

4月28日、中2週で迎えた18戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ゴールデンスター賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

7月10日、中9週で迎えた19戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝1200m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず12着に終わった。

8月28日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1500m 曇/良）に出走。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に終わった。

11月2日、中8週で迎えた21戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、一般C1四五（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

11月15日、中1週で迎えた22戦目は、一般C1六（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のカントリーヒーローをクビ差振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

12月7日、中2週で迎えた23戦目は、一般C1三四（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で張田京騎手（2戦1勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

12月31日、中2週で迎えた24戦目は、ジルベスター賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で張田京騎手（3戦1勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、勝ったタナナに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

6歳（2006年）

1月16日、中1週で迎えた25戦目は、日本橋特別（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で張田京騎手（4戦1勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

2月2日、中1週で迎えた26戦目は、越中島特別（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で張田京騎手（5戦1勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

2月16日、中1週で迎えた27戦目は、一般C1三（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で張田京騎手（6戦1勝）。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり4着に敗れた。

3月2日、中1週で迎えた28戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、一般C1四五（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた29戦目は、爽春賞（大井ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は張田京騎手（7戦1勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

4月14日、中3週で迎えた30戦目は、こぐま座特別（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は真島大輔騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

5月11日、中3週で迎えた31戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、巣鴨特別（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず7着に終わった。

5月26日、中1週で迎えた32戦目は、荒川区特別（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山田信大騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に終わった。

6月5日、中0週で迎えた33戦目は、おおかみ座特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田信大騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に終わった。

8月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた34戦目は、平岩潤一騎手を鞍上に迎えて、マイスター工房八千代特別（姫路ダート1400m 曇/重）に出走。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。