プルシアンオリーブ（2006年生、母オリーブクラウン）

プルシアンオリーブ（2006年3月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「プロシアのオリーブ」。毛色は青鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時8歳）と交配したオリーブクラウンが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地21戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は2009年の長良川特別(500万下)。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額5,000万円（125万×40口）で一口馬主が募集された。

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

2月14日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/重）に出走。馬体重は494kg。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では電光石火の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月28日、中1週で迎えた2戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のテンシノマズルに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3月14日、中1週で迎えた3戦目は、3歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2400m 外回り晴/重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて7着に敗れた。

4月19日、中4週で迎えた4戦目は、3歳500万下のはなみずき賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

8月2日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、3歳以上500万下の若戸特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、伸びてきたウォーターセレネ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

8月29日、中3週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の筑後川特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

9月27日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

10月24日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の高湯温泉特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を2馬身以上保って、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、オートドラゴンにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月15日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の伊達特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

12月26日、中5週で迎えた10戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の長良川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のスズカゲイルに1馬身1/4の差をつけて2勝目をつかんだ。

4歳（2010年）

1月9日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の許波多特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

2月6日、中3週で迎えた12戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1900m 小雪/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。ハナに立ち、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

3月20日、中5週で迎えた13戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、ピースキーパーに3/4馬身交わされて2着となった。

3月28日、連闘で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の四国新聞杯（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪い、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

5歳（2011年）

1月22日、約10か月の休養明けで迎えた15戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は鮫島良太騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

2月5日、中1週で迎えた16戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1900m 曇/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

3月26日、中6週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下の川内特別（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

5月29日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた18戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

7月9日、中5週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた19戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の樟葉特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

7月31日、中2週で迎えた20戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の足立山特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は失速してしまい9着に敗れた。

8月20日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい14着に終わった。