トランスナショナル（2016年生、母ショーコ）

トランスナショナル（2016年5月25日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「国境を越えて、一国の利害にとらわれないこと」。毛色は栗毛。種牡馬のジャスタウェイ（当時7歳）と交配したショーコが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2022年のポルックスステークス(オープン)で4着に入った他、2023年のオータムカップに勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田村康仁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

10月20日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したランフォザローゼスにクビ差届かず2着に惜敗した。

3歳（2019年）

2月17日、約4か月の休み明けで迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

3月16日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったグレルグリーンにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月21日、中4週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（3戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月11日、中2週で迎えた5戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、5着に終わった。

6月1日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマヤノハルモニアを猛烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月9日、約5か月半の休み明けで迎えた7戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

11月30日、中2週で迎えた8戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝1600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったパルマリアに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

12月21日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラスのキャンドルライト賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

4歳（2020年）

6月27日、約6か月半の休み明けで迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

9月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサトノワールドに5馬身の差をつけて2勝目をマークした。

10月4日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したゼノヴァースにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月13日、中9週で迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラスのチバテレ杯（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田辺裕信騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のピオノノに2馬身半の差をつけて順当に勝利した。

5歳（2021年）

1月24日、中5週で迎えた14戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスのアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

3月20日、中7週で迎えた15戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの韓国馬事会杯（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

4月17日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上3勝クラスの下総ステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（7戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

9月4日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた17戦目は、3歳以上3勝クラスの古町ステークス（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（8戦3勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に敗れた。

9月20日、中1週で迎えた18戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのJRAアニバーサリーステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のナンヨープランタンをクビ差振り切って4勝目を手にした。

10月24日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦し、5着に入り込んだ。

6歳（2022年）

1月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

3月6日、中7週で迎えた21戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、総武ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

9月3日、約6か月の休養明けで迎えた22戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内雨/良）に出走。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。11着に敗れた。

10月15日、中5週で迎えた23戦目は、太秦ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見所を作れず14着に終わった。

12月10日、中7週で迎えた24戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい8着に終わった。

7歳（2023年）

2月4日、中7週で迎えた25戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、アルデバランステークス（中京ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は力尽きて10着に終わった。

2023年2月8日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

3月23日、中6週で迎えた26戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のマーチカップ（笠松ダート1900m 雨/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい7着に敗れた。

4月11日、中2週で迎えた27戦目は、松戸政也騎手を鞍上に迎えて、大谷川で鯉のぼり特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた28戦目は、楽天競馬4月の特産品エントリーは本日まで!特別（金沢ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松戸政也騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキョウワスピネルに7馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

5月7日、中1週で迎えた29戦目は、地方重賞の利家盃（金沢ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で松戸政也騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、勝ったハクサンアマゾネスに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

6月4日、中3週で迎えた30戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の百万石賞（金沢ダート2100m 晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

8月14日、中9週で迎えた31戦目は、スマホからポイントで投票!楽天競馬特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は松戸政也騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフェイマスダンディに5馬身の差をつけて制した。

8月27日、中1週で迎えた32戦目は、イヌワシ賞（金沢ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松戸政也騎手（4戦2勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

9月28日、中4週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた33戦目は、オータムカップ（笠松ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松戸政也騎手（5戦2勝）。9頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るフィアットルクスを異次元の末脚でクビ差だけ差し切って先頭ゴールを果たした。

10月22日、中2週で迎えた34戦目は、ガラスの靴特別（金沢ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で松戸政也騎手（6戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るソーラーフレアを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて優勝

11月3日、中1週で迎えた35戦目は、Jpn1のJBCクラシック（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で松戸政也騎手（7戦4勝）。10頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

12月3日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた36戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、中日杯（金沢ダート2000m 曇/不良）に出走。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

12月21日、中2週で迎えた37戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2100m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

8歳（2024年）

2月26日、中9週で迎えた38戦目は、鷹見陸騎手を鞍上に迎えて、ブリリアントカップトライアル（大井ダート1800m 晴/重）に出走。14頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。

4月9日、中5週で迎えた39戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、卯月昇竜戦（名古屋ダート1700m 晴/不良）に出走。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に終わった。