マルブツエンペラー（2005年生、母マルブツエンプレス）

マルブツエンペラー（2005年4月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋皇帝」。毛色は青毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時20歳）と交配したマルブツエンプレスが22歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は松田憲一。戦績は、中央平地18戦2勝2着3回、中央障害2戦0勝、地方5戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2009年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

3月15日、デビュー戦は船曳文士騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1400m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。馬体重は444kg。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、4着に入った。

4月6日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で船曳文士騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったブレイクオンスルーに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

4月26日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で船曳文士騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり14着に敗れた。

6月28日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で船曳文士騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

7月12日、中1週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

8月16日、中4週で迎えた6戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったファイナルパンチにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

8月30日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、タニノジュレップに半馬身交わされて2着に敗北した。

9月7日、連闘で迎えた8戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のテイエムセレスに3馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

4歳（2009年）

5月23日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた9戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

6月20日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた10戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

8月15日、中7週で迎えた11戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

9月5日、中2週で迎えた12戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

9月27日、中2週で迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

10月18日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月1日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

12月19日、中6週で迎えた16戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシゲルクラマヤマを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

5歳（2010年）

1月9日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

1月31日、中2週で迎えた18戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり15着に終わった。

7月25日、約6か月の休養明けで迎えた19戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。10着に敗れた。

8月14日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、佐久間寛志騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。9着に終わった。

10月20日、中9週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた21戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A1 A2（園田ダート1230m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ3着に沈んだ。

11月9日、中2週で迎えた22戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、香美町松葉ガニ特別（園田ダート1230m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

12月8日、中3週で迎えた23戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、円山川特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

12月31日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上A1 A2（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は川原正一騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったシンボリバッハに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

6歳（2011年）

1月26日、中3週で迎えた25戦目は、市川特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉村智洋騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。