アーバンエスケープ（2001年生、母セブンレットウ）

アーバンエスケープ（2001年3月31日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「都会の喧騒から離れること」。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時15歳）と交配したセブンレットウが18歳のときに産んだ12番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）北星村田牧場。戦績は、中央平地30戦1勝2着4回。主な勝ち鞍は2003年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

山本正司厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

9月7日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、逃げるローマントレインにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月21日、中1週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のクリノセレブオーを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

10月4日、中1週で迎えた3戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

11月1日、中3週で迎えた4戦目は、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず4着に敗れた。

11月15日、中1週で迎えた5戦目は、2歳500万下の黄菊賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したマイネルベナードにアタマ差届かず2着となった。

12月13日、中3週で迎えた6戦目は、2歳500万下のエリカ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

12月27日、中1週で迎えた7戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、2歳G3のラジオたんぱ杯2歳ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

3歳（2004年）

1月12日、中1週で迎えた8戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に終わった。

2月7日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は松永幹夫騎手（4戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

2月15日、連闘で馬体重を前走から6kg絞って迎えた10戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（5戦0勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

2月28日、中1週で迎えた11戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（6戦0勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に敗れた。

3月20日、中2週で迎えた12戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

4月10日、中2週で迎えた13戦目は、3歳500万下のアザレア賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（7戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月1日、中2週で迎えた14戦目は、3歳500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（8戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したミキノマーベラスを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月23日、中2週で迎えた15戦目は、3歳500万下（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（9戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

6月19日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下の横津岳特別（函館芝2600m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（10戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

6月26日、連闘で迎えた17戦目は、3歳以上500万下の湯川特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

8月15日、中6週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下の富良野特別（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（11戦0勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

4歳（2005年）

1月5日、約5か月の休養明けで迎えた19戦目は、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（12戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

2月6日、中4週で迎えた20戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず10着に敗れた。

2月27日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（13戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

3月20日、中2週で迎えた22戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

11月27日、約8か月半の休養明けで迎えた23戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

5歳（2006年）

2月4日、中9週で迎えた24戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に敗れた。

3月5日、中3週で迎えた25戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の寒狭川特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。

3月25日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上500万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、最後はヤマカツピレネーと並んで4着同着となった。

4月15日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上500万下の桜木特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたミヤコノカーン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5月14日、中3週で迎えた28戦目は、4歳以上500万下（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

6歳（2007年）

4月21日、約11か月半の休み明けで迎えた29戦目は、4歳以上500万下の浄土平特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（3戦0勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

5月19日、中3週で迎えた30戦目は、4歳以上500万下の二王子特別（新潟芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は川島信二騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。