ハネダテンシ（2003年生、母ブルーサヴァンナ）

ハネダテンシ（2003年2月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋天使」。毛色は鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時11歳）と交配したブルーサヴァンナが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地33戦3勝2着1回。2006年のフラワーカップ(牝G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、白老ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、鈴木としによって1,102.5万円で落札された。

秋山雅一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

10月23日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は502kg。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のアポロキングダムに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月13日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月3日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、2歳500万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

3歳（2006年）

2月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

3月18日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、4着に終わった。

4月1日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳500万下のミモザ賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

4月30日、中3週で迎えた7戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

7月22日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた8戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

9月2日、中5週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた9戦目は、3歳以上500万下の新発田城特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月1日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

10月21日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

4歳（2007年）

1月21日、約3か月の休み明けで迎えた12戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

3月17日、中7週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

5月19日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず10着に敗れた。

6月23日、中4週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、3着に入った。

7月8日、中1週で迎えた16戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の織姫賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

8月25日、中6週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下の新発田城特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦0勝）。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

9月16日、中2週で迎えた18戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のロードスウェアーに1馬身半の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

10月13日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のヴィヴァチッシモをハナ差振り切って勝利をモノにする

12月2日、中6週で迎えた20戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

5歳（2008年）

2月11日、中9週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦2勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、抜け出したハイソサエティーにクビ差届かず2着に惜敗した。

2月23日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の白嶺ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦2勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

3月22日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中博康騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

5月24日、中8週で迎えた24戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では脚を伸ばせず18着に敗れた。

6月8日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では全く伸びず12着に終わった。

9月20日、約3か月半の休養明けで迎えた26戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

10月5日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず10着に終わった。

11月8日、中4週で迎えた28戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のマレーシアカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦2勝）。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、6着に終わった。

6歳（2009年）

3月21日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた29戦目は、4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

4月4日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（3戦0勝）。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

5月10日、中4週で迎えた31戦目は、4歳以上1600万下のアハルテケステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（4戦0勝）。18頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。

5月23日、中1週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武士沢友治騎手（5戦0勝）。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に終わった。

10月4日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた33戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武士沢友治騎手（6戦0勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず11着に終わった。