トーセンゼロス（2015年生、母エリモエポナ）

トーセンゼロス（2015年5月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ギリシャ神話の競争心の神」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエンパイアメーカー（当時15歳）と交配したエリモエポナが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は下屋敷牧場。主な勝ち鞍は2018年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、下屋敷牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって1,404万円で落札された。2歳のとき、日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、島川隆哉によって1,620万円で落札された。

池上昌和厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

10月22日、デビュー戦は張田昂騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。馬体重は474kg。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

11月11日、中2週で迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では稲妻の如き末脚を披露したが、3着に終わった。

12月17日、中4週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち味の強い精神力で懸命に走り抜いたが、勝ったエクレアハンターに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

3歳（2018年）

1月6日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るスプレンダドシングを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

12月15日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、B.アヴドゥラ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授の闘志でゴールまで頑張り、4着に入った。

4歳（2019年）

1月5日、中2週で迎えた7戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後は垂れてしまい16着に敗れた。

1月20日、中1週で迎えた8戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

4月20日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

6月27日、中9週で馬体重を前走から26kg増やして迎えた10戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の水無月特別（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るツーエムカイザーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて久々に勝利を挙げた。

7月24日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦のトワイライトカップ（浦和ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして突き抜け、最後は2着のツーエムアリエスに6馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

8月12日、中2週で迎えた12戦目は、オフト汐留賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

9月10日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の菊月特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（3戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は力尽きて6着に敗れた。

11月7日、中7週で迎えた14戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、霜月特別（浦和ダート2000m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

5歳（2020年）

5月8日、約6か月の休養明けで迎えた15戦目は、保園翔也騎手を鞍上に迎えて、Bスプリント（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい10着に敗れた。

5月29日、中2週で迎えた16戦目は、皐月特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は力尽きて10着に敗れた。