ナムラアトラクト（2007年生、母ナムラキャサリン）

ナムラアトラクト（2007年5月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋魅了する」。毛色は鹿毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時15歳）と交配したナムラキャサリンが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は伊藤和明。戦績は、中央平地16戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2010年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

目野哲也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

10月25日、デビュー戦は小林徹弥騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は506kg。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では物凄い伸び脚で驀進したが、サンヴァンサンに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

11月14日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクラシックアートに約11馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

12月5日、中2週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のポインセチア賞（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる形となり、速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

3歳（2010年）

1月5日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

1月24日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

5月23日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から28kg減らして迎えた6戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい11着に敗れた。

6月26日、中4週で馬体重を前走から20kg戻して迎えた7戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林徹弥騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、ゼットサンサンに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

7月10日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で小林徹弥騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

7月24日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で小林徹弥騎手（6戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

8月7日、中1週で迎えた10戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のスニーカーブルースに3馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

11月6日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて13着に敗れた。

12月4日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた12戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って15着に終わった。

4歳（2011年）

1月10日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり15着に敗れた。

6月18日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から26kg絞って迎えた14戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚に勢いがなく14着に敗れた。

10月23日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

11月13日、中2週で迎えた16戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 雨/不良）に出走。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず13着に敗れた。