テラノファントム（2005年生、母マイバレンタイン）

テラノファントム（2005年2月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋米国戦闘機」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時13歳）と交配したマイバレンタインが12歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地26戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2009年の東雲賞(1000万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、寺田寿男によって4,305万円で落札された。

田村康仁厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

2月24日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のリヴザルトに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3月9日、中1週で迎えた2戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

3月29日、中2週で迎えた3戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るネオスピリッツを凄まじい末脚でクビ差だけ差し切ってファンの高評価に応えた。

5月10日、中5週で迎えた4戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に敗れた。

11月23日、約6か月半の休み明けで迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のtvk賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

12月21日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の幕張特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったトーセンクラウンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

4歳（2009年）

1月24日、中4週で迎えた7戦目は、4歳以上1000万下の東雲賞（中山芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、グングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のサムデイシュアーに2馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

5月2日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（5戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

5月31日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が鈍り17着に敗れた。

9月12日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の白井特別（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

10月11日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の相模湖特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（3戦1勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

10月31日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた13戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の山中湖特別（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

5歳（2010年）

1月17日、中8週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（6戦2勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサトノロマネを上がり3位タイの末脚でクビ差だけ差し切って4勝目をマークした。

2月14日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（7戦3勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

3月6日、中2週で迎えた16戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝1800m 雨/重）に出走。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい12着に終わった。

3月28日、中2週で迎えた17戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の常総ステークス（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバテてしまい12着に終わった。

6月5日、中9週で迎えた18戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では脚が残っておらず15着に終わった。

7月3日、中3週で迎えた19戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の阿武隈ステークス（福島芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

7月31日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に終わった。

6歳（2011年）

3月5日、約7か月の休み明けで迎えた21戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

4月24日、中6週で迎えた22戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の魚沼ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。15頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく7着に終わった。

5月15日、中2週で迎えた23戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

6月4日、中2週で迎えた24戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではいい脚を見せられず17着に終わった。

6月18日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上1600万下の総武ステークス（中山ダート1800m 小雨/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は中舘英二騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

10月1日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山芝1600m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（3戦0勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。