デュアルプロセッサ（2003年生、母Clever Jocey）

デュアルプロセッサ（2003年4月5日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「二重の処理装置」。毛色は鹿毛。種牡馬のSuccessful Appeal（当時7歳）と交配したClever Joceyが10歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地23戦3勝2着6回。主な勝ち鞍は2011年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

宗像義忠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

10月1日、デビュー戦は木幡初広騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったフィールドオアシスに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

10月16日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、勝ったブライアンズエッセにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

3歳（2006年）

1月14日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロックリヴァーに7馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

2月12日、中3週で迎えた4戦目は、3歳500万下のカトレア賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

2月25日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で木幡初広騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸びで猛進したが、勝ったモンプティクールにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月30日、約5か月の休養明けで迎えた6戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の出雲崎特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入った。

4歳（2007年）

5月20日、約10か月の休み明けで迎えた7戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は木幡初広騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、伸びてきたランドベスト決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

6月3日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（6戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

10月6日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（7戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

5歳（2008年）

4月6日、約6か月の休養明けで迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したローランバークを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月20日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のミレニアムカースルをクビ差振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

5月17日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

6歳（2009年）

3月7日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は木幡初広騎手（8戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

3月29日、中2週で迎えた14戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

4月18日、中2週で迎えた15戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鹿島特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したフミノパシフィックに3/4馬身届かず2着となった。

5月10日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の八海山特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（9戦1勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

10月18日、約5か月半の休養明けで迎えた17戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

7歳（2010年）

3月28日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は木幡初広騎手（10戦1勝）。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

12月18日、約9か月の休み明けで迎えた19戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（11戦1勝）。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。

8歳（2011年）

1月22日、中4週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（12戦1勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

3月6日、中5週で迎えた21戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では別次元の末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のウインバンディエラに1馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

4月3日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下のオラシオンステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は木幡初広騎手（13戦1勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に敗れた。

4月23日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 小雨/重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。17頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に終わった。