テイエムプリンセス（2010年生、母アリー）

テイエムプリンセス（2010年5月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋王女」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時10歳）と交配したアリーが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）松浦牧場。戦績は、中央平地9戦0勝、地方30戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は2014年の中川運河賞(一般B6)。

経歴

デビュー前

五十嵐忠男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2013年）

2月3日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入り込んだ。

2月23日、中2週で迎えた2戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず12着に終わった。

4月13日、中6週で迎えた3戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

4月28日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.デムーロ騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

7月7日、中9週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた5戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に終わった。

7月21日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた6戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

8月10日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた7戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/重）に出走。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天授の負けん性を発揮してゴールまで頑張り、4着を確保した。

8月31日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（函館芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

9月14日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（2戦0勝）。18頭立ての14番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。最後は垂れてしまい16着に終わった。

10月15日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、持原大志騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 雨/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

11月1日、中1週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた11戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、神渡し賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したコトブキセンプウを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

11月15日、中1週で迎えた12戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、一般B8（名古屋ダート1600m 曇/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

11月29日、中1週で迎えた13戦目は、木枯らし賞（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったバンブーバッジョに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

12月6日、連闘で迎えた14戦目は、一般B8（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（2戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダイヤモンドタクトに5馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

12月25日、中2週で迎えた15戦目は、クリスマス賞（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で安部幸夫騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったコトブキセンプウを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

4歳（2014年）

1月2日、連闘で迎えた16戦目は、双六賞（名古屋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で安部幸夫騎手（4戦1勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく4着に敗れた。

1月16日、中1週で迎えた17戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、寒造賞（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のペガサスプリンスに5馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

1月28日、中1週で迎えた18戦目は、風花賞（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（5戦1勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

2月5日、連闘で迎えた19戦目は、スキージャンプ賞（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（6戦1勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったダイモスにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

2月19日、中1週で迎えた20戦目は、雨水賞（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（7戦1勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

3月6日、中1週で迎えた21戦目は、伊勢参り賞（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で安部幸夫騎手（8戦1勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

3月26日、中2週で迎えた22戦目は、一般B4（名古屋ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で安部幸夫騎手（9戦1勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

4月3日、連闘で迎えた23戦目は、杏の花賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

4月17日、中1週で迎えた24戦目は、八木直也騎手を鞍上に迎えて、ひじき賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

4月30日、中1週で迎えた25戦目は、すずのこ賞（名古屋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（10戦1勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

5月8日、連闘で迎えた26戦目は、いちご狩り賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（11戦1勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

5月22日、中1週で迎えた27戦目は、アナゴ賞（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は持原大志騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

6月4日、中1週で迎えた28戦目は、一般B4（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は八木直也騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

6月12日、連闘で迎えた29戦目は、藤前干潟賞（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（12戦1勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく3着に敗れた。

6月26日、中1週で迎えた30戦目は、中川運河賞（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（13戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のミスズブライアンズに1馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

7月9日、中1週で迎えた31戦目は、一般B4（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（14戦2勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

7月23日、中1週で迎えた32戦目は、青龍神賞（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安部幸夫騎手（15戦2勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったケイウングリッターに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

8月6日、中1週で迎えた33戦目は、スルースキルズ即日完売達成記念（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で安部幸夫騎手（16戦2勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

8月20日、中1週で迎えた34戦目は、一般B4（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で安部幸夫騎手（17戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

9月4日、中1週で迎えた35戦目は、一般B3（名古屋ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で安部幸夫騎手（18戦2勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

9月15日、中1週で迎えた36戦目は、丹羽克輝騎手を鞍上に迎えて、丞駕1歳&パパママ結婚7周年（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き7着に終わった。

10月2日、中1週で迎えた37戦目は、秋ナス賞（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は八木直也騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

10月21日、中2週で迎えた38戦目は、栗きんとん賞（名古屋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（19戦2勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

11月3日、中1週で迎えた39戦目は、一般B4（名古屋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は八木直也騎手（3戦0勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に終わった。