マツチカラ（1985年生、母ホマレマツ）

マツチカラ（1985年3月18日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーアテンシヨン（当時7歳）と交配したホマレマツが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）荻伏牧場。戦績は、中央平地20戦3勝2着2回。1987年のシクラメン賞(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤修司厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

10月11日、デビュー戦は村本善之騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は498kg。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず12着に敗れた。

11月1日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて、最後は2着のネクストムービーに2馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

12月6日、中1週で迎えた4戦目は、P.エデリー騎手を鞍上に迎えて、3歳400万下（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、ネーハイコインドに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

12月27日、中2週で迎えた5戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのシクラメン賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

3歳（1988年）

2月28日、中8週で迎えた6戦目は、4歳400万下のヒヤシンス賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月19日、中2週で迎えた7戦目は、4歳400万下のさわらび賞（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

5月29日、中9週で迎えた8戦目は、4歳400万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい6着に敗れた。

6月19日、中2週で迎えた9戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下のぶっぽうそう特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

10月8日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。先手を取り、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のメジロラギンに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

10月30日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上400万下の藤森特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、2着となった。

12月3日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’88ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2500m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

12月17日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の千種川特別（阪神芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

4歳（1989年）

1月28日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の大津特別（京都芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

2月25日、中3週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の千里山特別（阪神芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月12日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の甲武特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

4月1日、中2週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の白鷺特別（阪神芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

5歳（1990年）

5月6日、約13か月半の休み明けで迎えた18戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に敗れた。

6月23日、中6週で迎えた19戦目は、5歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

7月7日、中1週で迎えた20戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のランフォアロージスを半馬身振り切って久しぶりに勝利を挙げた。