ジャスパーバローズ（2020年生、母ファーレサルティ）

ジャスパーバローズ（2020年5月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名より+冠名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のモーリス（当時9歳）と交配したファーレサルティが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）桑田ファーム。2023年の鳳雛ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、小島牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、猪熊広次によって1,870万円で落札された。

清水久詞厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

9月25日、デビュー戦は菅原明良騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は504kg。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい5着に敗れた。

10月9日、中1週で迎えた2戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって5着に終わった。

10月23日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた4戦目は、S.フォーリー騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のイサイアスを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

12月11日、中3週で迎えた5戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月28日、中1週で迎えた6戦目は、2歳1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

3歳（2023年）

1月22日、中3週で迎えた7戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい6着に終わった。

4月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山ダート1800m 雨/重）に出走。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

5月6日、中2週で迎えた9戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのわらび賞（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るディアサクセサーを凄まじい末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

5月21日、中1週で迎えた10戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの鳳雛ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

6月18日、中3週で迎えた11戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は丸山元気騎手（1戦1勝）。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

12月28日、約6か月半の休養明けで迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラスの立志賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

4歳（2024年）

1月14日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。競走中止となった。

3月16日、中8週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた14戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの弥富特別（中京ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に終わった。

3月30日、中1週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた15戦目は、4歳以上2勝クラスの千葉日報杯（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は岩田望来騎手（3戦0勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。