ニアフュージョン（2000年生、母ジンジャーリリー）

ニアフュージョン（2000年5月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「近い未来に力が融合すること」。毛色は鹿毛。種牡馬のジェイドロバリー（当時13歳）と交配したジンジャーリリーが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）本間牧場。戦績は、中央平地28戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2004年の江差特別(500万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、竹崎大晃から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

本間忍厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

12月8日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

12月22日、中1週で迎えた2戦目は、2歳新馬（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

3歳（2003年）

1月26日、中4週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

4月20日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg戻して迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

5月3日、中1週で迎えた5戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月17日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（新潟芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るバンブトンメールを目の覚めるような末脚で半馬身差し切って未勝利勝ちを決めた。

6月8日、中2週で迎えた7戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではいいところがなく15着に終わった。

6月21日、中1週で迎えた8戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したスカイクレイバーにクビ差届かず2着となった。

7月5日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の江差特別（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

7月27日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、3着に終わった。

8月3日、連闘で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で武士沢友治騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアメイジングバイオに3馬身半の差をつけて制した。

8月30日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上1000万下のTVh賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武士沢友治騎手（4戦1勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月2日、中8週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた13戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の錦秋特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に敗れた。

11月16日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の五色沼特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

12月6日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の南総特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

12月20日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の伊吹山特別（中京ダート1000m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は二本柳壮騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では伸びを欠き15着に終わった。

12月28日、連闘で迎えた17戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の中京日経賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず11着に敗れた。

4歳（2004年）

2月1日、中4週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の火の山特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（1戦0勝）。17頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に終わった。

6月20日、約4か月半の休み明けで迎えた19戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月3日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下の江差特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（4戦1勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のガッサンルーブルを半馬身振り切って3勝目をつかんだ。

7月17日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（5戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月1日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下のUHB杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（6戦2勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

8月15日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は武士沢友治騎手（6戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

9月5日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下のHBC賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（7戦1勝）。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

10月3日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のSTV賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（8戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

10月31日、中3週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下のフルーツラインカップ（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は木幡初広騎手（7戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の五色沼特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（8戦2勝）。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

5歳（2005年）

7月2日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（9戦2勝）。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい12着に終わった。