メジロマイヤー（1999年生、母メジロエルナス）

メジロマイヤー（1999年3月18日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時10歳）と交配したメジロエルナスが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道伊達市、生産者は（有）メジロ牧場。戦績は、中央平地32戦6勝2着5回。2006年の小倉大賞典(ハンデG3)に勝利した他、2002年のきさらぎ賞(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田島良保厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

9月15日、デビュー戦は飯田祐史騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は470kg。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、勝ったマイネルアンブルにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

9月29日、中1週で迎えた2戦目は、2歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったサーチェルルージュに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月1日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で飯田祐史騎手（2戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったトップジャンボに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月15日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で飯田祐史騎手（3戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のグレートワークに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2002年）

1月20日、中4週で迎えた5戦目は、3歳500万下の白梅賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で飯田祐史騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のマチカネメニモミヨをクビ差振り切って制した。

2月10日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で飯田祐史騎手（5戦2勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアグネスソニックをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

4月14日、中8週で迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて18着に敗れた。

5月4日、中2週で迎えた8戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい12着に敗れた。

6月9日、中4週で迎えた9戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は飯田祐史騎手（6戦3勝）。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は失速してしまい16着に敗れた。

4歳（2003年）

3月2日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた10戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（7戦3勝）。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、5着に入り込んだ。

3月23日、中2週で迎えた11戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で飯田祐史騎手（8戦3勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

4月6日、中1週で迎えた12戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

5月11日、中4週で迎えた13戦目は、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は飯田祐史騎手（9戦3勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

6月8日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（10戦3勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、3着を確保した。

6月29日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

7月20日、中2週で迎えた16戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G3の北九州記念（小倉芝1800m 雨/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

12月14日、約5か月の休養明けで迎えた17戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

5歳（2004年）

1月11日、中3週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は飯田祐史騎手（11戦3勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい16着に敗れた。

1月24日、中1週で迎えた19戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

2月7日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで敢闘したが、伸びてきたエイシンシャイアン決め手に屈して半馬身差の2着となった。

3月6日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は飯田祐史騎手（12戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、勝ったエーティーダイオーにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

4月3日、中3週で迎えた22戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のナイトフライヤーに2馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

4月24日、中2週で迎えた23戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のマイネルアムンゼンをクビ差振り切って5勝目を奪取した。

6月6日、中5週で迎えた24戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。18頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり18着に終わった。

6歳（2005年）

12月10日、約18か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた25戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は飯田祐史騎手（13戦3勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は垂れてしまい14着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた26戦目は、2005ファイナルステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

7歳（2006年）

2月4日、中5週で迎えた27戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のエイシンドーバーを半馬身振り切って重賞2勝目を挙げた。

9月9日、約7か月の休養明けで迎えた28戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、G3の朝日チャレンジカップ（中京芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい12着に敗れた。

10月1日、中2週で迎えた29戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（中京芝1800m 雨/稍重）に出走。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

10月21日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた30戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい18着に終わった。

8歳（2007年）

11月3日、約12か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた31戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はタレてしまい17着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた32戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。18頭立ての18番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではいい脚を見せられず17着に終わった。