ブラックピアノ（2019年生、母ビナセブン）

ブラックピアノ（2019年3月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「黒いピアノ。壮大なグランドピアノをイメージして」。毛色は青鹿毛。種牡馬のタイムパラドックス（当時21歳）と交配したビナセブンが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は大林ファーム。主な勝ち鞍は2022年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、大林ファームから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、井上久光によって275万円で落札された。

松永康利厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

10月9日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

3歳（2022年）

1月16日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したホウオウニンジャを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

1月29日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、4着に終わった。

2月13日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で大野拓弥騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したスペイスフォースを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

4月23日、中9週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で大野拓弥騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では閃光のような末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で大野拓弥騎手（5戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタクティーレンをクビ差振り切って初白星を挙げた。

6月26日、中6週で迎えた7戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、3着に終わった。

4歳（2023年）

1月29日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上1勝クラス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（6戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

5歳（2024年）

4月10日、約14か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに11kg増やして迎えた9戦目は、田中洸多騎手を鞍上に迎えて、山王坂賞（大井ダート1400m 晴/重）に出走。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

4月24日、中1週で迎えた10戦目は、行人坂賞（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田中洸多騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

5月14日、中2週で迎えた11戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、赤坂賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のダイアモンドモアをアタマ差振り切って久々に勝利を挙げた。

6月6日、中2週で迎えた12戦目は、鼠坂賞（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

7月8日、中4週で迎えた13戦目は、アルタイル賞（大井ダート1650m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で本田正重騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったペルセヴェランテに詰め切れず、2馬身差の2着となった。