デライトシーン（2004年生、母エクラドール）

デライトシーン（2004年2月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「大喜びする光景」。毛色は栗毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時15歳）と交配したエクラドールが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は神垣道弘。戦績は、中央平地13戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2010年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

サラブレッドクラブライオンにて総額1,200万円（6万×200口）で一口馬主が募集された。

宗像義忠厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2007年）

7月7日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は482kg。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線に入ると、前で粘るペレを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

11月18日、約4か月半の休養明けで迎えた2戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したクリスティイモンを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

12月8日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のベレッツァをクビ差振り切って2勝目を掴み取った。

4歳（2008年）

4月20日、約4か月半の休み明けで迎えた4戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の袖ケ浦特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

5月3日、中1週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の鏑矢特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月10日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま全身全霊の粘りで持ち堪えて、最後は2着のレイクエルフに1馬身1/4の差をつけて3勝目を挙げた。

5歳（2009年）

7月25日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の長岡特別（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

8月30日、中4週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の飯豊特別（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（3戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

9月27日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の勝浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

12月27日、約3か月の休養明けで迎えた10戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のハッピーエンドカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ハナに立ち、後続との差を2馬身以上確保して、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では賦性のガッツでゴールまで頑張り、4着を確保した。

6歳（2010年）

1月11日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエーブダッチマンに1馬身1/4の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

2月27日、中6週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1200m 外回り晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、伸びてきたダノンムロー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3月21日、中2週で迎えた13戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい14着に敗れた。