エゾフジ（2008年生、母ファーストアクト）

エゾフジ（2008年3月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「蝦夷富士」。毛色は鹿毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時8歳）と交配したファーストアクトが23歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は藤本直弘。戦績は、中央平地2戦0勝、地方16戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は2012年の剱地八幡神社大祭特別(一般C3一)。

経歴

デビュー前

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

12月26日、デビュー戦は安部幸夫騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では全く伸びず12着に終わった。

3歳（2011年）

1月8日、中1週で迎えた2戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず14着に終わった。

4月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の兼六園賞（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

5月17日、中5週で馬体重を前走から17kg減らして迎えた4戦目は、3歳戦の加賀獅子吼賞（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

6月21日、中4週で馬体重を前走から34kg戻して迎えた5戦目は、堀場裕充騎手を鞍上に迎えて、3歳B4（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月10日、中2週で迎えた6戦目は、3歳B4（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で堀場裕充騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

4歳（2012年）

4月15日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、畑中信司騎手を鞍上に迎えて、一般C4五（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアカギトップヒメに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月29日、中1週で迎えた8戦目は、境田大悟杯（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で畑中信司騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

5月13日、中1週で迎えた9戦目は、田知弘久騎手を鞍上に迎えて、一般C4四（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず4着に敗れた。

5月27日、中1週で迎えた10戦目は、一般C4四（金沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は畑中信司騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立ち、リードを2馬身以上保って、で一団を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセイウンダイチに約13馬身の大差をつけて勝利をモノにする

6月12日、中1週で迎えた11戦目は、東日本大震災復興支援（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で畑中信司騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、勝ったアスカノヨアケに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

6月24日、中1週で迎えた12戦目は、三方岩岳特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は堀場裕充騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったコルドバに詰め切れず、約11馬身差の2着に敗北した。

7月1日、連闘で迎えた13戦目は、一般C4六（金沢ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で堀場裕充騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のドリーミーブリッジに3馬身の差をつけて順当に勝利した。

7月15日、中1週で迎えた14戦目は、剱地八幡神社大祭特別（金沢ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は田知弘久騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のチエノバラードに1馬身半の差をつけて制した。

8月21日、中4週で迎えた15戦目は、一般C2二（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田知弘久騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

9月4日、中1週で迎えた16戦目は、一般C2二（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田知弘久騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

9月18日、中1週で迎えた17戦目は、一般C2二（金沢ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で田知弘久騎手（4戦1勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦したが、4着に終わった。

9月25日、連闘で迎えた18戦目は、GoGo貴也&悠平出航記念（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で田知弘久騎手（5戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したアカギトップヒメを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。