タイセイアルテミス（2021年生、母パンデイア）

タイセイアルテミス（2021年2月2日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+ギリシャ神話に登場する月の女神」。毛色は鹿毛。種牡馬のドレフォン（当時8歳）と交配したパンデイアが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2024年のバルズ村記念。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、田中成奉によって4,400万円で落札された。

高橋義忠厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

9月10日、デビュー戦は永島まなみ騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は424kg。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

12月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

3歳（2024年）

1月27日、中7週で迎えた3戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

2月28日、中4週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた4戦目は、田口貫太騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の横浪盃（高知ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず10着に敗れた。

4月20日、中6週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は富田暁騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が衰えて11着に終わった。

6月8日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で富田暁騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

7月5日、中3週で迎えた7戦目は、塚本征吾騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のバルズ村記念（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサトノリアンに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月18日、中1週で迎えた8戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で塚本征吾騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るタイセイビクトリアを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

8月1日、中1週で迎えた9戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で塚本征吾騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、勝ったバンダムアゲインに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

8月14日、中1週で迎えた10戦目は、3歳戦の川島夜店市記念（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で塚本征吾騎手（3戦2勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

9月11日、中3週で迎えた11戦目は、3歳戦のらてぃこる大健闘記念（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で塚本征吾騎手（4戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったレッドゲートに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

10月11日、中3週で迎えた12戦目は、一般C7（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で塚本征吾騎手（5戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったロードアライアンスにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

11月12日、中4週で迎えた13戦目は、M.ミシェル騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の四十雀賞（川崎ダート1500m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。