マジシャンルーチェ（1988年生、母セロニアスクイーン）

マジシャンルーチェ（1988年3月14日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のトウショウルチェー（当時11歳）と交配したセロニアスクイーンが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白井牧場。戦績は、中央平地22戦1勝2着3回。主な勝ち鞍は1991年の4歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

中尾謙太郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

7月15日、デビュー戦は小原義之騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌ダート1000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は426kg。7頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

12月8日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい5着に終わった。

12月22日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

3歳（1991年）

1月12日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた5戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

2月23日、中2週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月17日、中2週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（中京ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、セカンドサンユウに半馬身交わされて2着に敗北した。

4月6日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（5戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

4月28日、中2週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（6戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

5月18日、中2週で迎えた10戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

6月16日、中3週で迎えた11戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸びを見せたが、伸びてきたインターオフィサー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

6月29日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のスーパーオピニオンに1馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

7月14日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

7月27日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた14戦目は、高橋明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌芝1000m 小雨/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

9月14日、中6週で迎えた15戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/不良）に50kgの軽斤量で出走。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は脚色が悪くなり15着に敗れた。

4歳（1992年）

4月25日、約7か月半の休養明けで迎えた16戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（新潟ダート1000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

5月10日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上500万下（新潟芝1200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦し、4着を確保した。

6月13日、中4週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったシーズアウーマンにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

6月28日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で本田優騎手（3戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は力尽きて10着に敗れた。

8月1日、中4週で迎えた20戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌芝1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

5歳（1993年）

2月27日、約7か月の休み明けで迎えた21戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝1000m 曇/重）に出走。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

3月14日、中1週で迎えた22戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で久保田英敬騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。