アンコールプリュ（2015年生、母オイスターチケット）

アンコールプリュ（2015年4月17日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「前よりもっと(音楽用語)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時13歳）と交配したオイスターチケットが18歳のときに産んだ12番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2018年のフィリーズレビュー(牝G2)で2着に入った他、2019年の朱鷺ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

12月3日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は426kg。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のロードヴォラーレを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

12月16日、中1週で迎えた2戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のつわぶき賞（中京芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のモデレイトに1馬身の差をつけて2勝目をマークした。

3歳（2018年）

3月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したリバティハイツに半馬身届かず2着に敗北した。

4月8日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦1勝）。17頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。

5月6日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で藤岡康太騎手（3戦1勝）。18頭立ての18番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では伸びを欠き17着に終わった。

9月16日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤岡康太騎手（4戦1勝）。15頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

10月14日、中3週で迎えた7戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤岡康太騎手（5戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では決め手が足りず13着に敗れた。

12月15日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で藤岡康太騎手（6戦1勝）。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ伸び切れず15着に終わった。

4歳（2019年）

5月5日、約4か月半の休養明けで迎えた9戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

6月16日、中5週で迎えた10戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

8月25日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、勝ったストーミーシーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

10月6日、中5週で迎えた12戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、6着に終わった。

5歳（2020年）

2月15日、約4か月半の休み明けで迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（7戦1勝）。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい13着に終わった。

5月31日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入り込んだ。

8月30日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、6着に入り込んだ。

10月18日、中6週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は斎藤新騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

11月15日、中3週で迎えた17戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

12月12日、中3週で迎えた18戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線では伸びを欠き13着に終わった。

6歳（2021年）

5月30日、約5か月半の休養明けで迎えた19戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

6月19日、中2週で迎えた20戦目は、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（8戦1勝）。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

7月18日、中3週で迎えた21戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

8月29日、中5週で迎えた22戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく7着に終わった。

11月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦し、最後はプールヴィルと並んで4着同着となった。

7歳（2022年）

1月10日、中7週で迎えた24戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、淀短距離ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、5着に終わった。

5月22日、約4か月半の休養明けで迎えた25戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの韋駄天ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。14着に終わった。

7月3日、中5週で迎えた26戦目は、ハンデG3のCBC賞（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（9戦1勝）。17頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。

8月28日、中7週で迎えた27戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

10月16日、中6週で迎えた28戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

2023年1月4日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。