セイウンバリュー（2005年生、母ローモンドガール）

セイウンバリュー（2005年5月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋価値」。毛色は鹿毛。種牡馬のタニノギムレット（当時6歳）と交配したローモンドガールが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は畔高牧場。戦績は、中央平地12戦2勝2着4回。主な勝ち鞍は2008年の五色沼特別(500万下)。

経歴

デビュー前

10歳のとき、高昭牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、木稲安則によって44.28万円で落札された。

浅野洋一郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

11月10日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（福島芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は432kg。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったコスモグラマラスに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月9日、中3週で迎えた2戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

3歳（2008年）

1月19日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったメルシーヨークに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

2月10日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るチャールストンを次元の違う末脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

3月8日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、3歳500万下の黄梅賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

4月19日、中5週で迎えた6戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

5月10日、中2週で迎えた7戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したスーパーウーマンを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

9月27日、約4か月半の休み明けで迎えた8戦目は、3歳以上500万下の汐留特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

10月25日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（4戦0勝）。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、6着に終わった。

11月15日、中2週で迎えた10戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の五色沼特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のドンマルゴーに1馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

12月14日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、伸びてきたエフテーストライク決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

4歳（2009年）

12月13日、約12か月の休み明けで迎えた12戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら13番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に敗れた。