カルシャン（2012年生、母ダンスオブサロメ）

カルシャン（2012年2月17日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「白いランの花（チベット・レプチャ語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のエンパイアメーカー（当時12歳）と交配したダンスオブサロメが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）フジワラ・ファーム。主な勝ち鞍は2016年の金沢犀川賞(一般A3以下)。

経歴

デビュー前

岡田稲男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2015年）

2月15日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は446kg。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、レゲンデに3/4馬身交わされて2着となった。

4月5日、中6週で迎えた2戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/重）に出走。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

6月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

7月15日、中2週で迎えた4戦目は、友森翔太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るラブエンジェルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月19日、中4週で迎えた5戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスペシャルガールに1馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

9月13日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた6戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての14番人気で16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

9月27日、中1週で迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では稲妻のようなを繰り出したが、4着に終わった。

10月19日、中2週で迎えた8戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、プロキオン賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

4歳（2016年）

5月21日、約7か月の休養明けで迎えた9戦目は、井上敏樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

6月21日、中3週で迎えた10戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、金沢犀川賞（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のキヨマサをクビ差振り切って優勝

7月10日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のかもめ島特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

7月24日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の松前特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（2戦0勝）。13頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

8月13日、中2週で迎えた13戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の三面川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい8着に終わった。

8月27日、中1週で迎えた14戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝2000m 曇/良）に出走。7頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず5着に終わった。

10月8日、中5週で迎えた15戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の本栖湖特別（東京芝2400m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい9着に終わった。

10月16日、連闘で迎えた16戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鳴滝特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。7頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では最後まで息が続かず7着に終わった。

11月19日、中4週で迎えた17戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。8頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

12月3日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は和田翼騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

5歳（2017年）

1月22日、中6週で迎えた19戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

1月29日、連闘で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は小林徹弥騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

3月16日、中6週で迎えた21戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、サヨリ賞（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイケイオリオンに4馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4月13日、中3週で迎えた22戦目は、春にんじん賞（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のメイケイオリオンをクビ差振り切って断トツ人気に応えた。

5月2日、中2週で迎えた23戦目は、新緑特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸野勝虎騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

5月17日、中1週で迎えた24戦目は、一般B3（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸野勝虎騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

6月21日、中4週で迎えた25戦目は、一般B5（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で丸野勝虎騎手（4戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のシシャモショウグンを3/4馬身振り切って圧倒的支持に応えた。

7月25日、中4週で迎えた26戦目は、牝馬限定戦のかんむり座特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で丸野勝虎騎手（5戦3勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。