ブラザータイクーン（1996年生、母ビユーパーダンス）

ブラザータイクーン（1996年2月23日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のトニービン（当時13歳）と交配したビユーパーダンスが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地24戦5勝2着3回。主な勝ち鞍は2000年の初富士ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

栗田博憲厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1998年）

12月6日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝2000m 晴/重）に出走。馬体重は498kg。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月12日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では超凡な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3歳（1999年）

1月31日、中6週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたソウシュン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

2月20日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、勝ったリリースザブーツにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

3月7日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったブラックタキシードに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3月21日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るケイアイサイクロンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月11日、中2週で迎えた7戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山ダート1800m 小雨/不良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

10月31日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

11月13日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた9戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のシンコウローレルを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

12月11日、中3週で迎えた10戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の初霜特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイネルリーダーを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切って3勝目を手中に収めた。

4歳（2000年）

1月22日、中5週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（6戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のステルスショットを3/4馬身振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

2月27日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（7戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月9日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（8戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5歳（2001年）

9月9日、約9か月の休養明けで迎えた14戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のニューマーケットカップ（中山芝2000m 曇/良）に出走。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月6日、中3週で迎えた15戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

10月28日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1600m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい15着に敗れた。

6歳（2002年）

8月11日、約9か月半の休養明けで迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の朱鷺ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のキクカグロリアスをクビ差振り切って休養明けの一戦を物にした。

9月8日、中3週で迎えた18戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（新潟芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

7歳（2003年）

4月13日、約7か月の休養明けで迎えた19戦目は、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

7月13日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

8月3日、中2週で迎えた21戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

8歳（2004年）

3月21日、約7か月半の休養明けで迎えた22戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり9着に終わった。

4月11日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた23戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

5月2日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた24戦目は、駿風ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。9着に終わった。